ZoneMinderのご紹介

最初に、ZoneMinderで10台のカメラをつないだ場合は以下のようになります。画面数によって適宜画面レイアウトが自動調整されますが、自分でカメラ毎に大きさを変更したり並び替えたりすることも可能です。

なお、白く塗られているのは、セキュリティ上の理由から、白塗りしているためです。

ZoneMinderの利用用途

  • ホームセキュリティー、盗難防止用の監視カメラシステム
  • 大規模な業務用セキュリティー監視カメラシステム
  • 見守りカメラ

ZoneMinderの特徴

公式サイトに掲載されている特徴は以下の通り

  • フリー&オープンソース
  • 全てのデータを利用者がコントロール可能
  • サポートするカメラが沢山!!(大抵のカメラは動作可能)
  • スケーラブルなNVR/DVRシステムを構築可能
  • インストールは簡単
  • APIにより、サードパーティとの統合が可能
  • zmNinjaというモバイル、デスクトップ用アプリがあります
  • ALPR、物体/人物検出、イベントブレンディング等、サードパーティアプリで実現可能

また、実際に運用してみると以下のような特徴があります

  • 低予算で24時間365日の監視システムを構築可能
  • HDDのバリエーション多数(RAIDによる冗長化や、安いSMRHDDの利用)
  • 異なるメーカーのカメラ毎にアプリを使い分けず、一元管理可能

ZoneMinderのサポート

オープンソース製品なので、メーカーによる手厚いサポートはありません。その代わり、コミュニティに参加して質問したり、当サイトのようなZoneMinderを紹介しているサイトで質問することは可能です。

また、監視カメラシステム全般に言える事ですが、カメラと録画装置がセットになったシステムを購入しない限りは、導入を依頼したベンダによるサポートが一般的になります。その場合には年間保守契約をそれなりの金額で結べると思います。

システム構成

下図の様に、ZoneMinderをLinuxサーバに導入し、各種カメラに対してonvif対応のネットワークカメラや同軸ケーブル対応の古き良き防犯カメラ(専用のキャプチャカードが必要)と接続することが可能です。

利用可能なカメラ一覧のページを別に用意しているため、サポートされているカメラはそちらでご確認ください。

ZoneMinderの設定・操作

ZoneMinderの構築は以下の流れになります。各々対応するページを作成しているのでリンク先をご確認ください。

  1. ZoneMinderサーバの用意
  2. ZoneMinderで録画するカメラの用意
  3. ZoneMinderサーバへカメラを登録と設定
  4. 【必要に応じて】zoneminderへUSBウェブカメラを登録する方法
  5. 【必要に応じて】zoneminderへONVIF対応ネットワークカメラを登録する方法
  6. 監視を開始する

ZoneMinderの設定方法の簡単な紹介

コンソール画面(メイン画面)からイベント録画を確認する方法

ZoneMinderログイン直後に表示されるコンソール画面は以下の通りで、各カメラの録画状態や、イベント発生状態が一覧表示されており、イベントの発生件数が一目でわかるようになっています。

例えば、上記画面で、「URA」(裏庭です。日本語名で登録できない為ローマ字登録です)で1時間に5回イベントが記録されているのが気になった場合には、「5」のリンクをクリックすると以下のようなイベント一覧画面が表示されます。

該当のIDのリンクをクリックすると以下のようにイベントを再生する画面になります。(スクリーンショットは画面の上の方のみにしています)

イベント検知エリアの設定

カメラで映る一部のエリアに、イベントとして検知してほしくないエリア(例えばずっと回っている風車だったり、風に揺れる木の枝)があったとすると、それをイベント検知しないよう、イベント検知エリアを設定することが可能です。

コンソール画面から、「ゾーン」の街頭カメラのリンクを選びます。

次に、以下の赤く塗られたエリアをマウスでなぞるような形で設定して保存するのみで、検知エリアの設定が出来ます。簡単ですね。

録画映像を見る

録画された映像は「録画映像」画面から確認することが出来ます。1時間前、8時間前、期間指定での確認など、対象カメラをまとめて確認することが出来ます。

「8 HOUR」を選択して、直近8時間を表示する画面を選択したのが下図です。真ん中に色が塗られた線表がありますが、それが録画状態で、濃い色はイベント検知した時間帯を示しています。

画像がつぶれていてみにくいですが、マウスでその時間帯を見るかのバーを動かすことで該当時間帯の録画映像が見れます。また、早送り機能などもあり、気になったカメラをクリックする事で、街頭カメラの拡大画像を表示可能です。

実際にZoneMinderを運用して気付いたメリット・デメリットを市販品(施工会社委託)と比較する

私は同軸ケーブルの防犯カメラ時代から防犯カメラを設置しており、商用でも案件を受注して防犯カメラを設置してきた実績があります。その経験を踏まえてZoneMinderをで構築した場合と、施工会社へ委託した場合の比較表を下記にまとめます。

項目ZoneMinder(自前構築)施工会社委託
サーバ/DVRセットアップ簡単簡単
カメラ配線自身で行う。LANケーブルを這わせる必要あり。電源工事は電気工事士の資格が無いとできない為、PoEタイプのカメラにした方が簡単・安上り一括で業者にお任せ(ただしお高い)
運用簡単簡単
拡張性性能さえあればどのようなHDDでも可。SMR式のHDDでも10台程度までなら実績あり業務用のDVRの場合、特定のHDD(WD Purple等)しか認識しない物が大半。(数万円の格安品はチェックはしていないものが多い)
サーバ/DVR費用サーバ:3万円~5万円DVR(業務用):70万~120万
DVR(中華製):2~5万
※カメラ1台追加ごとにDVR側ライセンスを買う必要がある製品もあります
カメラ費用3,000円/1台~40,000円/1台~
メリット・安い
・HDDの選択肢が広い
・カメラ台数はCPU、メモリ、HDDが許す限り増強可能
・拡張、リプレースは必要な箇所のみ対応可能
・データを好きなように加工できる(※)
・知識が無くても構築してもらえる
・保守契約が出来れば、困った時にサポートしてもらえる
デメリット・構築に時間がかかる
・困ったときはネットで情報収集して何とかする必要がある
・すごく高い
・個人では導入できない金額
・業者によって費用が10倍以上異なる為、業者選定が大変

ZoneMinderの録画データの加工について

ZoneMinderのデータはAPIを通じて取得することも可能ですし、HDDに数分おき程度でmp4と数分の中のイベントがあった代表的な画像(jpeg)が保存されているのみです。

実力者はAPIを利用して録画データを取り出して、画像分析AIにかけることもできますし、単純にデータが保存できればいいだけの場合には、保存先のmp4やjpegを取得し、それを加工することもできます。

特に、数分間の中の代表的な画像(jpeg)は、cron(時間帯指定で処理を実行する仕組み)でバックアップ用のディスクに書き出して置き、年間を通じてffmpegで結合するといい感じのタイムラプス動画が作成できます。

API経由でのデータ取得の場合には、イベントがあった前後のデータのみ取得し、それをつなぎ合わせる処理をcronで実行しておくことで「この日一日のイベント」を翌日短時間で振り返ることも可能です

この辺、自前で録画システムを構築することによるメリットだと思います。AWSの「Amazon Rekognition」に画像をアップロードして画像認識させるのも楽しそうですね。

総括

「自分で録画システムを作ってみよう」と考えている方には、ZoneMinderがお勧めできます。反対に、何か問題があるごとに保守業者を呼んで、全部お任せしないと忙しくて手が回らない方は業者へ依頼して、市販品DVRと対応するカメラを施工してもらう事をお勧めします。

当サイトでは、ZoneMinderがサポートしているカメラ一覧を公開しておりますので、台数が必要になったら、2台、3台と追加していくと面白いです。

また、一旦は自宅で導入した後、構築、運用になれたら自分の仕事先に導入してもいいかもしれません。配線工事のみ業者へ委託したい場合には、お問い合わせよりご連絡いただければアドバイスすることも可能です。



コメントは受け付けていません。